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『ヴェニスの商人』を観て [映画]

金曜から土曜の早朝にかけて、
映画→カラオケと遊びまくっていたワタシ。
日曜日には
『ヴェニスの商人』
を観に新宿まで行ってきました。
うん、ジャンキー♪ジャンキー♪

シェイクスピア全集 (10) ヴェニスの商人

シェイクスピア全集 (10) ヴェニスの商人

  • 作者: 松岡 和子, シェイクスピア
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2002/04
  • メディア: 文庫

 ↑内容理解が曖昧だったので、
     これで予習~

 

 
  ↑シャイロックの衣装               ↑こっちはバッサーニオ


  ↑ポーシャの衣装。きれい~♪


☆★ここからはネタバレあり★☆

あらすじ
舞台は16世紀のヴェニス。
貿易を営むアントーニオの元に
若い友人・バッサーニオが借金の申し込みにやってきた。
ベルモントに住むお金持ち・ポーシャに求婚するための資金として、
3000ダカットという大金が必要だと言う。
しかしその時、
アントーニオの全財産は全て海の上。
友人の恋のため、
アントーニオは仕方なく
ユダヤ人の金貸し・シャイロックに借金を申し込む。
当時のヴェニスでは、
ユダヤ人は宗教の違いや金貸しという職業から
キリスト教徒による迫害を受けていた。
アントーニオも普段から
シャイロックにつばを吐きかけ、
足蹴にしていたのだった。

驚いたことに、
シャイロックは3000ダカットを無利子で貸してくれるという。
「しかしもし期限までに返済できなかったら、
  アントーニオの肉を1ポンドいただく」
という条件を付けるシャイロック。
期日までに自分の財産が全て戻ってくる予定のアントーニオは
それを承諾し、
証文に判を押したのだった。

アントーニオの友情に感謝しつつ、
ポーシャの元に向かうバッサーニオ。
その船には彼の友人・ロレンゾー、
そしてロレンゾーと駆け落ちした
シャイロックの娘・ジェシカも乗っていた。

ポーシャの父が遺言で残した
結婚するための箱選びを見事クリアしたバッサーニオ。
幸せの絶頂にいた彼だが
一通の手紙によってひどい衝撃を受ける。
アントーニオの全財産を載せた船が難破。
期限までに借金を返済できなくなってしまった彼は、
シャイロックによって肉を切り取られてしまうというのだ。
バッサーニオは新妻に事情を説明し、
6000ダカットを預かり急いでヴェニスに戻るのだった。

裁判の日。
市民や裁判官が慈悲を求める中、
キリスト教徒に深い恨みのあるシャイロックは
頑として証文どおりの判決を要求する。
そこに現れた年若い法学博士。
彼はヴェニスの裁判所が判決を依頼した博士の代理人(正体はポーシャ)だった。

証文どおりの要求を認める法学博士。
「しかしその際、血を1滴でも流すことは許されない。
  切り取る肉は1ポンドより多すぎず少なすぎず。
  まさに証文どおりに。」
無理難題を前にとうとう諦めたシャイロックは、
バッサーニオから提示された6000ダカットを受け取ろうとする。
しかしあくまで「証文どおり」にこだわったシャイロックには
元金さえ受け取ることが認められず、
そればかりか殺人未遂を犯したとして
あわや全財産を没収されそうになる。

アントーニオによって全財産を失うことは逃れたものの、
財産の半分はロレンゾーとジェシカに譲り
ユダヤ教からキリスト教への改宗を迫られたシャイロック。
彼はうなだれて法廷を立ち去るのだった。

 

感想
『ALWAYS~』
に引き続き、
これもすごく面白かったです。

アル・パチーノはもちろん、
他のキャストも素晴らしかった。
本来は悪役であるシャイロックの悲しみが
かなりフォーカスされている作品なんですが、
だからと言って
アントーニオやバッサーニオをヒールとして描くことはせず、
アントーニオの人柄の良さとか
バッサーニオの実直さもちゃんと表現できていて
思わず「巧くできてるよね~」と言い合う私たちでした。

 

やっぱりシェイクスピアはできあがった作品を楽しむものなんだな、
と思いました。
戯曲を読むだけでは十分に理解できないところがあると思ふ。
というか、
むしろ色んな解釈ができるように戯曲が作られている気がする。

シャイロックだって
金だけが生きるよすがの
怒りに満ちた悲しい老人にもなりえるし、
今回のように娘への愛と厚い信仰心に溢れた男にもなる。

こういういい作品を観ると、
「やっぱりシェイクスピア作品って面白いな。
  他の映画や舞台とも見比べたいな」
と思えますね~。
やっぱり、好き、シェイクスピア!


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コメント 7

おお・・・衣装まで・・・
アル・パチーノ・・・昔は、かっこよかったんだよ・・・
って・・・おい、お前いくつじゃ~!って言われそうだな。
あははは。
mayさんのブログみてると、全部みたくなります~
by (2005-11-15 23:41) 

may

>fumilinさん
アル・パチーノ、
今もかっこよかったですよ~。
昔はもっとかっこいいの?

この映画はオススメです!
……つーかワタシって、
何でも「オススメ」だな(笑)。
by may (2005-11-16 00:49) 

ゴッドファーザー、シビレましたね。
ダイアン・キートンとのダンスシーンが強烈に残ってます。
(あ。オトナになってからテレビで見たんだよ。いちおう言い訳)
100nice!ありがとー!!
by (2005-11-16 10:57) 

jewel

中学の頃文化祭で演劇部の
素敵な女性がバッサーニオを演じて
「バッサーニオ様!」ってその女性に
憧れたことを思い出しました。
(私って実は宝塚とかはまるタイプ?)
by jewel (2005-11-16 12:11) 

may

>toucoさん
100nice!おめでとうございます~。
実はゴッドファーザー見てないんですよ。。。(ダメぢゃん!)
これを機にビデオ借りてこようかな~。

>jewelさん
ワタシはただ今
「アル・パチーノ様!」
ってなってます(笑)。
ワタシって実はオジサマにはまるタイプ?
by may (2005-11-16 12:35) 

xiangzhi

おくればせながら、『ヴェニスの商人』面白かったね☆
裁判の場面、その後の二組のカップルのやり取り、それからラストシーンも、
一見「めでたしめでたし」のようでいて、
どこか手放しで喜べないやるせなさが何とも言えず。
もっとアル・パチーノメインの映画かと思ってたけど、
ちゃんと他のキャラクターも重点が置かれていて、バランス良かったし。
(もちろんアル・パチーノはすごい存在感だけど)
映像の空気感(特に上のシャイロックが佇んでるところ)も見事だったね。

混み具合にはほんとびっくりしたけど(*_*)
by xiangzhi (2005-11-20 21:06) 

may

>xiangzhiちゃん
うんうん、面白かった~!
映像もキレイだったし、
元の戯曲の料理の仕方?
もすごく上手かったよね。
ほんと誘ってくれてありがと~☆

>混み具合にはほんとびっくりしたけど(*_*)
ね(汗)。
朝一で行って良かったよね。
by may (2005-11-20 23:22) 

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